
どちらも歯が抜けてしまった跡を補う治療法です。
事故や外傷でもない限り、加齢とともに大きな虫歯や歯周病などが原因で奥歯から喪失していきます。このとき「見えないからいいや」の考えが危険です。
噛む力は歯ではなく筋肉が出す力です。筋肉というのは使っていれば年をとったからといって急激に衰えることはありません。むしろ、鍛えてさえいれば、100歳で鉄棒の「大車輪」ができ、80歳で「エベレストの頂上」まで登ることが可能です。それゆえ、歯が少し抜けたからといって噛む力が弱まることはなく、抜けた所に歯を補わないままに放置しておくと、残った歯の負担が増して急速に弱ってくるのです!
これを仕事にたとえると、こんな具合です。
会社Aは14名(片顎の歯は親知らずを除くと14本であることからのたとえ話)で構成されていました。ライバルの会社Bも同じく14名です。ところが、大柄で地味な総務の奥田さんが過労で突然亡くなりました。会社は急いで求人広告を出しましたが、給料が安いらしく誰も面接に来ません。なんとかやりくりしているうちに、奥田さんの仕事をカバーしていた大奥さんも親の介護を理由に会社を辞めることになりました。さあ、大変です。会社は2つの主力の仕事のうち1つを経験の少ない女性スタッフ、前原さんや犬飼さんなどに任せなければならなくなりました。今までお茶くみやコピーをしていた女性たちはささやきます。「後任に誰も入らないって本当?仕事だけ増えて残業ばっかりでやんなっちゃう。給料も上がらないしねぇ・・・・。」「残っていても大変なだけだからみんなでここ辞めようよ・・・・」こうして会社Aの社員はあっという間にいなくなってしまいましたとさ。
口の中も同じようなことが起こります。歯が減りだした側が次々に減っていく危険性が高くなります。
ここで良く考えて下さい。
最初の1本を失ったときが一番大切なのです。
安易に保険のブリッジを選ぶと、平均的に10年たたないうちにそのブリッジはダメ になります。すると次は・・・・。
入れ歯(ブリッジも固定式の入れ歯)とインプラントとの一番の大きな違いは、噛む力を抜けた部位だけで負担するのがインプラントで周囲の自分の歯や歯ぐきに分担して負担させるのが入れ歯ということです。
従来通り加齢とともに義歯を使いながら生活していく道を選ぶか、若さを極力保つ(いわゆるアンチエイジング)の一つとしてインプラントを入れていくか、どちらがあなたの生き方でしょうか?